テーマ:エッセイ

『小さな村のクリスマス』 (15)  ~ミレッラ編~

- 29 -  第二回目の練習で、実は初めてオルガン伴奏を入れてみた。オルガニストは教会の奏楽者でもある、ミレッラさんだ。指揮で空振りを三つして、彼女が演奏し始める。1小節演奏して、音が止まった。  ミレッラさん 「え、こんなに速いの?」  ドン・ホセ 「はい。」  彼女はまだ笑顔だった。  本当にいい人だ…
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『小さな村のクリスマス』 (14)  ~第二回 練習~

- 28 -  12月3日(日) 10:00 礼拝の30分前。聖歌隊の集合時間。いつものように僕はジャスト・オン・タイムか、5分未満の遅れで教会に着く。あと5分行動を早めれば何の問題も起きないのだが、この5分は生涯課題の5分としてこのまま行くのかもしれない。何せ10分も前に着いちゃったら何をして時間を潰そうかと考える人なのだか…
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『小さな村のクリスマス』 (13)  ~関が原を終えて~

- 27 -  12月2日(土) 19:30~21:00 それにしても、疲れた90分だった。  家に戻った僕は、アドヴァイスを頂いたネリーさんに、すかさず報告した。    件名: こんばんは。    日時: 2006/12/02 (土) 21:36 聖歌隊の練習に行ってきました。 さて、みんなどう感じたでしょ…
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『小さな村のクリスマス』 (12)  ~第一回 練習(後編)~

 孫悟空を遊ばせてたのは三蔵法師ぢゃなくて、お釈迦さまだって、ネリーさんが教えてくれました。ありがたいことです。それにしても、まだ第一回練習のお話が・・・・・。頑張りますよ~。熱いうちに書き上げたい! - 25 -  さて、本日のメインは、ここからである。  ドン・ホセ 「そうそう。そういう4小節の山、忘れない…
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『小さな村のクリスマス』 (11)  ~第一回 練習(中盤)~

 気がついたことがあります。  僕はこの物語、このブログを書くときに、心が躍っているんです。そしてワクワクしています。音楽について、聖歌隊について書くとき、淀みなく手が進みます。書きたいことが次から次へと出てきます。決して遅いとは思っていないキーインですが、それでも全然追いつかないんです。きっと今日も、そんな楽しい時間を過ごせ…
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『小さな村のクリスマス』 (10)  ~第一回 練習(前編)~

ドン・ホセは、初めて参加させて戴いた教会のキャロリングから今帰ってきました。教会の近くにあるペンション、教会員のお家、そして最後は村長さんのお家を訪問して、クリスマスのポピュラーな歌を歌ってきました。行く先々で、手作りのクッキーや、チョコレートを戴いたり。とっても楽しいキャロリングでした。 さて、明日はいよいよ、僕らの晴れ舞台…
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『小さな村のクリスマス』 (9)  ~ドン・ホセ編~

- 19 -  聖歌隊がクリスマス礼拝に歌う「こころに主イエスを」通称「主よ人の望みの喜びよ」。本格的な練習がいよいよ明日の夜から始まる。  秋に行われたフォーレスト・ドミネの演奏の IL DIVO Papalin へのアップを、どうしてもそれまでに終わらせたかった。しかし IL DIVO Papalin に一つの作品を…
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『小さな村のクリスマス』 (8)  ~ネリー編~

クララさんから頂戴したコメント、素敵だったので、掲載しましょう。 ☆☆☆ 山の麓の小さな村、ぽつんと一つ灯った小屋の中。 ドン・ホセは、降り積もる雪にも気づかずキーボードを叩き続ける。 凍える夜空に星が輝き、雪原に(キーン!)と鹿の声が響く・・・ ドン・ホセは静かに席を離れ、瞬く星を見つめた。 机の上のモニターには …
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『小さな村のクリスマス』 (7)  ~キャスリーン編~

覚悟しました。 この物語は、格好良く12月24日に完結するはずだったのですが、計画性のない私は、完了予定日の4日前になって、初めて、残るストーリーが現時点で14話あることに気づきました。全く困ったものです。(=^_^=) ヘヘヘ そこで、これから年末にかけて、頑張って書き続けます。年内に終わるかどうかも保証の限りではあり…
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『小さな村のクリスマス』 (6)  ~キャスリーン編~

- 12 -  聖歌隊の練習日。あるとき、アグネスさんが口を開いた。  アグネスさん 「この聖歌隊は、ソプラノは充分にいるんやけど、来年ヒラリーちゃんが留学しちゃったら、アルトは誰もいなくなっちゃうんよ。私がアルトを歌っても一人だけやん。困ったなぁ。」  キャスリーンさん 「では私がアルトを歌いましょうか?」 …
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『小さな村のクリスマス』 (5)  ~フランシスコ編~

- 10 -  楽譜が読めないメンバーが、聖歌隊員12人中3人いた。僕はそのことを知ったときに、驚きと共に尊敬の念を抱いた。彼らは耳で歌を覚えるのだった。いわゆるミミコピである。好きでそうしているのではなかった。そうせざるを得なかったのである。  僕は以前よりは、それでも驚かなくなっていた。なぜなら、楽譜の読めない偉大な…
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『小さな村のクリスマス』 (号外) ~聴いて~

- 9 -  とにかく聴いて下さい。今日、12月16日の練習での録音です。  ここまで来ました。  僕は指揮をしながら、目が潤んでいました。  拍手をしたのも僕です。  本番では、今日は体調不良で来られなかった、キャスリーンさんと、  彼女の最愛の娘さん、キリちゃんが加わります。      …
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『小さな村のクリスマス』 (4) ~トーマス,エリザベート編 Amen四唱~

- 7 -  トーマスさんと、エリザベートさんの挙式が無事に終わった。  彼らは、自分たちの結婚式について充分に考え、納得のいくように式次第も自分たちで考えて行った。若い彼らが、あまりにもしっかりした考えを持っていたことに、僕はいささか驚いた。奇しくも新郎の年齢は僕が結婚したときと同じ。僕はあんなに大人じゃなかったなと、…
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『小さな村のクリスマス』 (3) ~アグネス編 Amen~

- 5 -  「僕に今から15分くれないだろうか。キリスト教信者にとって一番大事な言葉だと僕が思っている"アーメン"の歌い方を、僕にやらせてくれないだろうか。」  『あぁ言ってしまった!』  案の定、眼光鋭い副隊長アグネスさんの視線が僕に突き刺さった。そしてそのとき、彼女は口を開いたのだった。  「みなさん、ドン・ホ…
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『小さな村のクリスマス』 (2) ~兆し~

- 3 -  Locus iste a Deo factus est  "この場所は神が作り給う"  僕がメンバーの一人だった合唱団の、年に一度のリサイタル。オープニングは、この曲で始めることにした。新しい教会や、建物ができたことを祝う献堂式のミサ用に、ブルックナーが作曲したモテットである。ちなみに、実際に新しくできたのは、…
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『小さな村のクリスマス』 (1) ~略歴~

- 1 -  「みんな、もう気づいている人もおるかと思うんやけど、この聖歌隊は今日から第二段階に入ります。」聖歌隊の副隊長であるアグネスさんの言葉で始まった。  ここは、人口数千人の小さな村に、3年前にできた小さな教会。おしゃべり用の部屋。時は12月初めの土曜日、夜7時半。今日は、近づく主の生誕の日を祝うための聖歌隊の練習日…
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藪  (知らない宝の山)

 いわゆる"藪こぎ"という奴にはまりました。  "藪こぎ"とは、クララ博士の定義によりますと、低山の道無きブッシュを歩き回ること・・・のようです。僕の住んでいるところは林間工業公園の隣接地なので、当然周りは林です。昭和の初期に植林したという、高さ10m以上の赤松と唐松の林です。その林の中ですが、きちんと手を入れて下草刈りをしている…
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猛禽類(もうきんるい)

 朝6時に、Mamalinに叩き起こされました。  「Papalin、Papalin。ビニールハウスに凄いのがいる~! 写真撮って~!」  どんな凄い奴かと思いながら、カメラを手にして、ビニールハウスの中を覗いてみると・・・・・本当に凄かった。何でこんな奴がこんな所にいるの?  聴くところでは、昨夜はMamalinは飲み会…
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世代をまたいで 生き延びる

 「種の保存」とは違います。種が代々と生き延びることについて、思ったことです。  この写真を見て下さい。先の日曜日の未明から朝にかけて、雪が降りました。場所によっては1~2cmの積雪となりました。でも、春の雪です、日が差して1時間もするともう雪の姿はなくなってしまいました。そして、そのなくなった雪の下に育っていたクロッカスたちの写…
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外人

 Papalinは、知らないうちに"差別"をしていることに気づきました。  "外人"という言葉から連想されるのは、Papalinの場合は、ロシア、オセアニアを含めた欧米の"白人"でした。これらの国々に住んでいる白人以外の人たち、それから、アジアや中近東や南アメリカ、アフリカに住む人々を、Papalinは"外国人"と呼んでいました。…
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檀香梅(だんこうばい)

 この春、一番気になった花です。  木になった花でもあります。  (上手い! 座布団2枚!)  クララさんに教えていただいて、今年はよく見ました。歩くことをしないと、こういう、割りとどこにでもある(ということも今年わかったのですが)植物でも目に入らないのです。車で走っていて車窓から見ると、薄緑色の、若葉に見えるんですね。人…
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グッバイ・マイ・トゥース

 え~見たくないよ~。  そう言われるのは覚悟の上でございます。本日Papalinは、40年間連れ添った、Papalinの大事な大事な一番最初に生えた永久歯である、下の前歯とお別れをしました。  この歯は、一本だけ前に飛び出ていて、咀嚼とか噛み切るのには何も役立っていなかったのです。だからもういらないって、ずっと自分でグラグ…
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それぞれの入学

 悲喜交々の受験シーズン、やっと終わりましたね。  職場の僕のデスクの傍にいる同僚。彼は高校受験生を持つお父さんでした。9時をちょっと回った頃でしたか、何やら聴きなれない着信音が聞こえるなと思いきや、彼は席を立ちながら「そうか、よかったな。おめでとう。」と窓際へ歩きながら話していました。その日は、前期(推薦)の入学試験の発表日でし…
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我が家の桜

 全国あちこちから、桜の開花のニュースが舞い込んできます。  我が家の桜くん、毎年大きな株になって、つぼみの数もどんどん増えて来ました。でもまだこんな感じです。どうでしょう、今年は例年よりも1週間くらい開花が早いとか。でも、東京や九州で、花と一緒に葉が出ているという情報もあります。普通に咲いてはくれぬものかと、近頃の異常な気象に恨…
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続・諏訪地方での、ささやかで、重たい話題

 長野県教育委員会が実施計画を全会一致で決定したようです。  覚えていらっしゃるでしょうか、長野県が少子化に沿うような形で、県立高校を89校から79校に統廃合するという計画があることを昨年12月1日のブログで紹介しました。私の住む諏訪地方では、公立高校が1校減り、岡谷にある普通科高校2校が統合されるという案でした。  なぜ、…
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クララ博士

 植物、動物、何でも詳しい博士の鑑定によると... (1)鹿の抜け毛 ・・・ こういう形で散在しているのは、不自然だって。 (2)シロオオタカの巣 ・・・ 僕らの頭上を旋回していた、あのタカか! (3)キンミズヒキの芽 ・・・ たったこれだけで.何の植物か当てちゃう。  恐れ入りました。"地元出身"と…
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舞台 ステージ

 表と裏と。表だけしか見えない舞台、光の当たるステージ。  でも、そのすぐ近くには舞台袖がある、楽屋がある。あのステージの、スポットライトを浴びる舞台からは、想像もつかない"裏舞台"、影がある、あるのです。  日向は明るいですね。でも、明るければ明るいほど、日陰は暗い。そのコントラストは、光の強さに比例するようです。 …
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【クラシック音楽-016】 ピアニスト:グレン・グールド

 おとのしずくさんの歓迎も込めて、グレン・グールドについてお話します。  グレン・グールドというピアニスト、このシリーズでのピアニストとしては初めての登場ということになりましょうか。カナダ生まれのピアニストです。珍しいでしょう?カナダ生まれの独創的なピアニストです。  Papalinとグールドとの出会いは、1981年に録音さ…
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癌細胞との闘い・・・毎日

 わぁ~知らなかったよな~。僕だけかもしれませんけれど...。  僕が働いている会社では、ヘルスケアに対して、かなりの力を入れています。つい1ヶ月前に、例の「血液さらさら もとい どろどろ」講座がありまして、目下Papalinはダイエット推進中。推進しているのは、頭と心だけで、身体と実績がついていっていませんが。(笑)  そ…
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【クラシック音楽-015】 指揮者:カルロス・クライバー Ⅱ

 同じ人をまた登場させてもいいでしょうか。  ペーター・シュライヤーもそうでしたから、いいことにして下さい。今日の僕は、いささか興奮気味です。  以前、このブログでご紹介した指揮者:カルロス・クライバー。彼へのオマージュが、木之下晃さんの写真展で再燃してしまいました。これは、彼がアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮…
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