リコーダー座談会2

座談会のはじまりです。

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プロリン:じゃぁ座談会を始めようか。
何喋ってもいいよ。ただし条件は一つ。
リコーダー・アンサンブルについてで頼みます。

バスリン:随分と大きなテーマだな。本当に何喋ってもいいんだよね。じゃぁ早速僕から喋らせてもらうと、つまりその~~~。

アルリン:待った待った。バスリンの話は長いから、僕が先。いいね。リコーダー・アンサンブル、なかなかしっくりくる演奏っていうか、上手だなぁって思う演奏を生で聴いたことが一度もない。

ニノリン:いきなり過激だよなぁ。本当に一度もないの?

アルリン:ない。少なくともリコーダーだけのコンソートでは一度もない。○○リコーダー・オーケストラっていうのも、どこぞに聴きに行ったことがあるけど、やっぱりしっくり来なかったなぁ。

テナリン:ほう。それは何故?

アルリン:和音が決まらないんだよね。

ソプリン:それって僕に対して言ってる? なんだかグサッとくるよなぁ。

バスリン:まぁ内輪もめはやめよう。確かにアルリンの言うことは僕も解る。○○リコオケって、12人くらいのプロだかゼミプロのアンサンブルだよね。あれだけ人数がいると、やっぱり音に神経が行き届いていない人が必ずいるよね。そして、そのたった一人が和音を壊す。

アルリン:そう、その通り。アマチュアの団体だと、4人だけでもハモらない。

テナリン:確かに、そう思うことがあるよ。でもどうしてだと思う?

グレリン:下手くそなヤツが混じってるからだろう?

アルリン:いや、そうじゃないんだな。みんな指はすごく回るし、音も安定している。タンニングも僕なんかよりはるかに上手い。だけど音程が正しくない。だからハモらなくて気持ちが悪い。

ソプリン:ハモっているか、ハモってないか、僕は自分でソプラノを吹いていると、それがよくわからないんだ。極端に言うと、自分が高いのか低いのか解らないことがあるよ。

ニノリン:こんなとこで懺悔しなくてもいいけどさ、ソプリンは鼓膜破っちゃったからじゃない?

ソプリン:それは全員一緒だろう?

ニノリン:あぁそうだった。ごめんごめん。(_ _(--;(_ _(--;

コンリン:話を元に戻してみようか。なぜハモらないのかだったね。

アルリン:そうそう。僕は、耳が悪いんだと思うんだ。吹いているけど音を聴いてない。そんな気がしてならない。

コンリン:そうか。相変わらず過激な意見だね。僕はこんな風に考えているんだけど、ちょっと長くなるかな。喋ってもいいかな?

<(_ _)>

コンリン:リコーダーって、誰もが小学生の頃から吹いてるよね。あの頃ってさぁ、音程なんて関係ないだろう? ちゃんと指を押さえて息を吹き込んで、音が出ればそれでいい。リコーダーは誰にでも簡単に音が出てしまうから、音程のこととか、音色のこととか、割と考えないで来ちゃうんだよね。そういうことに由来してるんじゃないかなぁ。

ニノリン:僕も似たようなことを言わせてもらうけどさ、例えばフルートとかクラリネットとか、トランペットでもいいや、そういう管楽器って、最初は音出ないじゃん。だから、音を出すこととか、綺麗な音を出すこととか、そういうことを練習するよな。でもリコーダーって、そこがスッポリ抜けちゃってるわけよ。管楽器の中で、いとも簡単に音が出てしまうのはリコーダーだけだよな。だから教育楽器に向いてるとも言えるんだけど、一方で、極めようと思うと大変なんだよ。

コンリン:そうだね。それとね。小学校で吹くソプラノ・リコーダーの音って、実はソプラノ歌手の一オクターブ上の音なんだ。私たちの話し声とか、歌う声にはない、とてつもなく高い音なんだよ。歌手のソプラノの楽譜はト音記号だけど、リコーダーのソプラノの楽譜は、ト音記号の上に8って書いてあるよね。あれは、楽譜より一オクターブ上の音を出しなさいっていう意味だよね。結構そのことを知らない人が多いんだよね。歌手のソプラノの楽譜をリコーダーで吹く場合は、同じ音はテナー・リコーダーで演奏しなくちゃいけない。

テナリン:え、そうなの? 僕、ソプラノなんだ。

ニノリン:じゃ僕はどうなるの? ソプラノよりまだ高いんだよ。

アルリン:じゃ僕がソプラニーノってことか。ソプリンはソプラニッシモ。ニノリンはバイバ~イだな。

コンリン:ほら、また喧嘩するんじゃないの。僕が言いたかったのは、人間の声よりはるかに高い、耳慣れない音を出しているリコーダー。これは特に高音楽器になればなるほど、ハーモニーがわからなくなると思うんだ。

テナリン:そうか。なるほどねぇ。で、何か対策はあるのかな。

コンリン:対策の話になる前に、まだ言わせてほしいことが、もう一つだけある。リコーダーの場合は発音部分、つまり音の鳴る部分がもう出来上がっていて、他の管楽器と違って、アンプシュア(唇の圧力を変えて、音の高さを調節したり強弱をつけたりする方法)が使えない。だから、大量に息を吹き込むと音は上がるし、足りないと下がってしまう。要は、正しい指使いをしていれば正しい音が出るのではないってこと、自分で音程を作りあげなければならない楽器だってことを、まずは認識しなくてはいけないと思うんだよ。そこがおざなりになってないだろうか。

アルリン:そうだね。運指表って大抵みな同じだけど、各楽器でクセが違うよね。メクリンの使っているバロックピッチ(415Hz)のアルトなんか、Fisが低すぎて、とんでもない替え指を使ってるよ。そういうことをしないと、ソロだって美しく聴こえないし、ましてやアンサンブルではハモるわけがないよな。

バスリン:アルリンだって、バスリンの通奏低音でよくソロを演奏するから、こういうパパルテットのようなリコーダー・コンソートだと、ソロとはまた違った神経を使うんじゃないか?

グレリン:アルリンが神経を使ってるはずないじゃん!

アルリン:そりゃ神経使うよ。全身を耳にしながら演奏してるよ。特に4フィートでは内声だからね。6度、5度、4度、3度、2度、大事な音が回ってくるからね。音程は気にしてる。でも、和音の中のこういう音って好きなんだよなぁ。4フィートの中のアルトって、本当にやり甲斐のあるパートだよ。

テナリン:それなら僕も同じ満足感がある。ソプリンには、きっとわからないだろうけれど。あ、言っちゃった。

アルリン:冒頭にも言ったけど、セミプロの演奏でも感動に至らないのは、こういうことに神経を尖らせていないか、もしくはそういうトレーニングをあまりしないんじゃないかと思うのさ。速いパッセージの曲は案外ごまかせるんだよんね。だけど、ゆっくりしたコラールみたいな曲をやらせると、そのグループがどれだけ耳がいいかがモロにばれちゃうんだな。

グレリン:俺たちはどうなんだ?

アルリン:決して上手いとは言えないけど、結構ハーモニーには気を遣っていると思う。グレリン、時たま変な指使いして、とてつもなく音程をはずすだろう?

グレリン:お前だってそうだろうが。ひばりのリタルダンドのとこなんて、限界を超えた下がり方してたぜ。

コンリン:まぁまぁまぁ、お二人さん。僕も音程には自信がないよ。だけど、一生懸命ハモろうとして吹いている。それってとても大事なことだと思うんだ。だからパパルテットは、この路線はずっと踏襲していこうよ。

トイリン:僕も入れてくれる?

バスリン:いい子だから、あっち行って遊んでな。

トイリン: 。・°°・(;>_<;)・°°・。

ニノリン:あ~よしよし。あとで飴買ってあげるから。

ソプリン:コンリンに賛成だよ。是非ともそうでありたいと思ってるよ。ところで、僕は耳が悪いんだけど、このハーモニーの感覚を養うにはどうしたらいいだろうか。

グレリン:まずはピアノと決別することだな。ありゃいかん。平均律が頭に染み付いちゃうと、和音って何なのか、そもそもそこから崩れちまうからな。ピアノ弾きは大抵耳が悪い。

テナリン:相変わらずグレリンは減らず口を叩いてるね。でもまんざら当たってなくもない。僕は数年前に、ピアノの先生たちがメンバーの殆どという、小さな合唱団で混声合唱をしたことがあるんだけど、アカペラが全然ハモらないんだよ。気持ち悪かったな。それは多分、ピアノの先生たちの頭の中で、ピアノの音が鳴っているんだよね。例えば男声のみのハーモニーになって、音が下がったとしても、彼女たちはピアノの音で入ってくるし、もっとむず痒かったのが、3度がハモらないこと。あれは何ともし難いね。あの時は何も言えなかったよ。

コンリン:そうだね。ところで、二人の話を聴いていてひらめいたんだけどさ。ソープラン・・・ぢゃなくて、ソプリン。我が家のピアノを調律してみないか?

グレリン:おいおい、だってピアノはダメだって言ったばかりだぜ。コンリン頭がどうかしちまったんじゃね~の?

コンリン:ピアノがダメ? 誰も平均律で調律してとは言ってないぜ。

ソプリン:もしかして、え、まさか?!

コンリン:そう。誰も弾かないピアノだよ。古典調律をしてごらん。

ソプリン:だって、あれは知識と経験がないと無理だと思うけど・・・。それに平均律の調律だってしたことないんだよ。どうしろって言うの?

コンリン:そんなこともあろうかと思って、これを買っておいたんだ。KORGの電子チューナーだよ。これには平均律のほかに、古典調律が8種類もプリセットされているんだ。あれれ? こんなところに、知人からお借りしたチューニング・ハンマーが!

グレリン:ちっ。用意周到な奴だ。

ソプリン:大体、平均律だってやったことがないのに、8種類の古典調律の違いも何もわからないんだけど・・・。

コンリン:僕だってわからないよ。(笑) だけど、これらはそれぞれ特徴があるみたいなんだ。いずれも平均律じゃないから、どれかの調を優先すると、どれかが犠牲になる。そこでだ。我が共同ハウスでは間違ってもショパンは弾かないよな。だったらシャープ3つ~フラット3つくらいの調がよくハモる調律で充分だと思うんだけど、どうかな。

アルリン:なるほど。それはいい考えだ。まさしく欧州の教会の古いオルガンと同じような響きになるってわけだよね。でも、どの調律法がいいんだろうね?

コンリン:あのさ、最近亡くなった世界のテノール歌手がいたよね。何て名前だっけ?

バスリン:知ってるぜ。3大テノールの一人だろ? パヴァロッティ!

コンリン:そう。彼に敬意を示して、ヴァロッティ調律に決めよーう!

一同: *o_ _)oバタッ



プロリン:ということで、落ちもついたようだから、今日のリコーダー・アンサンブルに関する座談会は以上で終わりにしたいと思う。僕もみんなが和音に拘るのは大賛成だ。みんなの話を聴いていて感じたんだけど、何も難しい曲をやらなくても、ゆっくりした曲を素晴しいハーモニーで演奏できたら、そのアンサンブル・チームは評価に値するってことだよね。いい座談会だったと思うよ。パパルテットのライバルは、今のところ、ルッキスターダストカルテットだけだと思うから(???)、彼らの音をよく研究してみんなで頑張ろうな。はい、お疲れさんでした。

一同: 『まったく、よく言うよ。自分は何も吹かないくせにな。』


<完>




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