◆IL DIVO◆ コムポス・ムジカーリ (44-87)

≪毎日がコンサートの本番です≫

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"Compos. Musicali" à3
URL : http://papalin.yas.mu/W071/#M02

 
  ◇公開日: 2013年7月13日
  ◇演奏時間: 1時間29分46秒
  ◇録音年月: 2013年7月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。





ルネサンス時代の音楽を作曲家別のページを作って整理しています。IL DIVOPapalinの音楽室のトップ・ページが、随分と"長く"、"深く"なりましたでしょ? でもってその作業をしている際に、『あれ、コンポス・ムジカーレは途中までしか演奏してないじゃん!』 ということに気づきまして、完結させる必要があったのです。(^_^;)

エオリアンさんによりますと、コンポス・ムジカーレは、フィレンツェに所蔵されている写本で、16世紀初頭までに
活躍したフランス・フランドルの作曲家の作品ばかりを集めたものとのことでした。傾向はペトルッチの出版譜と酷似していて、体裁までそっくりだとか。確かに、ここに登場する作曲家の名前をみますと、フランドル楽派の作曲家ばかりです。

今回演奏した後半の曲は全て3声の作品でした。いろんな作曲家が登場しますが、やはり何といってもアグリコラの作品が数の上でも目立ちます。通模倣的な作品というより、その一歩先に進んでいるような作品が多いと思います。アグリコラは、ブルゴーニュ楽派と、ジョスカン世代のフランドル楽派の両方の様式で作曲しており、この2つの様式の間をつなぐ貴重な存在の一人であると言われています。なるほど、新しい道を模索している感じが伺えます。ほかに訴求すべきこととしては、こうした写本にしか登場しない作曲家の作品があるということ、さらに、それがその作曲家の現存する唯一の作品だったりすること、そうしたことを知ることとなったのは収穫でした。

さて演奏ですが、3声ってこんなにも厚い音楽になるのかなと感じながらの演奏でした。裏を返しますと、私の従来の3声の作品の演奏が稚拙だったのかも知れません。モーツァルトの3声の作品には無駄な音が一切ないとか言ってきましたが、このコンポス・ムジカーレの作品にも、それは言えることだと思いました。3声というと、3和音を思い浮かべてしまうのですが、この写本に登場する殆ど全ての曲が、終止はオクターブの主音のみというものです。それがいかにも初期ルネサンスの作品らしくて良いのですが、終止に至るまで、あちこちポリフォニックな展開を楽しみ、最後には主音のみで終わるというスタイルが、何とも緊張感を伴って演奏者を奮い立たせるのですね。

3声の作品は全部で34曲でしたか、演奏する側も、お聴きになられる側も、厭きてはいけないと思いまして、交互に8フィート・アンサンブル、4フィート・アンサンブルとしました。中には「これは絶対8フィートの楽器では演奏できないだろう」というもの(つまり激しく高音を要求するもの)もありましたが、この私の交互ルールは奇跡的にも、そういう出会い頭のアクシデントを避けるような結果となりました。つまり、8フィート・アンサンブルでは無理だろうという作品は、偶然4フィート・アンサンブルの順番でした。またそれはエオリアンさんの編曲の都合(どの楽器を使うか)とも合致しました。というのは、中には3番目の低音パートにC管を指定している曲もあり、そうした曲を8フィート・アンサンブルで演奏するには、サブ・コントラバス・リコーダーを登場させねばなりません。そうしたことがなく終わりまで通せたということがまさに奇跡的でした。まぁ、アクシデントに遭遇したら譲るまでですが、それをしなくて34曲を演奏できたというのが、つまらないことなのですが、演奏時間にして1時間半になる曲集を一つひとつ集中して演奏していくということを行う上で、緊張感を保つための芯棒でもありましたし、密かなギャンブルでもありました。

ブワ~っと聴いて戴きたいのですが、あえて聴きどころを挙げるとするならば、62番、"De tous biens playne"(II) (Alexandre Agricola)は、ちょっと趣を変えて演奏してみました。定旋律を活かすためというのは口実で、何か耳新しい演奏ができそうな曲だと感じたので、こんな演奏をしてみました。最後の87番、"Si bibero crathere pleno" (Ninot le petit)がオール・キャスト(つまり8フィート+4フィート・アンサンブル)で演奏されたことは、いつものことです。また、こんな書き方をしてはいけないとは思うのですが、ポリフォニーが展開されてただ終わっていく・・・というよくありがちな作品ではなく、明らかに終盤に見せ場を作ろうとする意図の見える作品が、特に後半には多かったように思います。もちろんそれは音楽の発展であり、素晴らしいことです。

家人に「今回のコンポス・ムジカーレは、枯れた(涸れた?)演奏だよ。」と申しましたら早速聴いてくれて、「涸れたというのはちょっと違うと思うけれど、言わんとするところ、分かります。」との答えが返って来ました。家人にだから使った言葉ではありましたが、枯れた演奏ができたことを嬉しく思っています。



楽譜は、エオリアンさんから借用しました。



使用楽器 (A=440Hz)

   ソプラノ        モーレンハウエル    グラナディラ
   アルト         メック            オリーブ
   テナー        全音            チェリー
               メック            ボックスウッド
   バス          ヤマハ           メイプル
   グレートバス    キュング          メイプル
   コントラバス     キュング          メイプル




Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



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