◆IL DIVO◆ ジョン・ダンスタブルの作品 (2/3)
≪毎日がコンサートの本番です≫

John Dunstable (Dunstaple, c1390-1453) works (2)
URL : http://papalin.yas.mu/W036/#M007
◇公開日: 2012年12月06日
◇演奏時間: 2時間16分8秒
◇録音年月: 2012年12月
上のアルファベットの曲目名をクリックして、
Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)
ダンスタブルの音楽は、よく考えられているなぁと感じます。
無理やり技法に押し込むようなことはなく、音が行きたい方向に進んでいく、他の声部も自然と足を運んでいるように感じます。というわけで、結構お気に入りです。
カテゴリーでは、GからMまで演奏し終えました。演奏時間も前回のちょうど倍となりましたので、ここでまた一つブログを書くことと致しましょう。
中世音楽に続くルネサンスの音楽における一つの特徴とされているヘミオラが、すでに登場しています。こうして歴史を辿るように演奏ていますと、どこで特徴ある音楽が登場したのかが手に取るように分かるので面白いですね。
最終曲のミサ曲(グロリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイ)ですが、なぜ最初のグロリアだけ4フィート・アンサンブルで演奏してしまったのか、自分でも腑に落ちません。バス・リコーダーと2本のグレートバス・リコーダーでの8フィート・アンサンブルがいい音をしているように思うのですが・・・。
歌ってみた曲もあります。
楽譜は、IMSLPから借用致しました。なかなか見ごたえのある(?)楽譜たちです。(^_^;)
編成 と 使用楽器 (A=440Hz)
ソプラノ モーレンハウエル メイプル(キンゼカー)
アルト モーレンハウエル メイプル(キンゼカー)
メック オリーヴ
テナー モーレンハウエル メイプル(キンゼカー)
全音 チェリー
バス ヤマハ メイプル
グレートバス キュング メイプル
コントラバス キュング メイプル
歌 Papalin
Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m
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この記事へのコメント
やっぱり宗教曲は歌ってもらった方が”ぐっ”とくる・・・と思って聴いています。
全般的には、もう、ルネッサンスに入ってaostaさん流にいうと、あまり地面は傾かなくなってきましたが、中世の気配は充分残っている気がします。面白いですね。
ichiさん、ありがとうございます。
ご承知の通り、グローリアでは司祭が先導する"gloria in excelsis Deo"は書かれておらず、クレドもまた"Credo in unum Deo"は書かれていません。実際のミサでは、この部分はグレゴリオ聖歌の一節が用いられたようです。今でもそうなのかな? そこで、何を先唱するかということですが、私が知っているものしか歌えません。ということで、まず先唱の旋律が決まります。次いでテンポなのですが、おそらくどの作曲家のどの曲であっても、それによってテンポが変わるということはなかったのではないかと思います。その理由は、あくまでもミサの式次第が優先されるからなのであろうと思っています。大した理由でもなく、すみません。
音楽史に限らず、歴史自体がそうですが、大きく変わろうとしているとき、あるいはその渦中にあるときのものって、非常に興味があります。あるとき突然ベートーヴェンの音楽が生まれたのではなく、生まれるべき土壌があったということ、その土壌は非常に肥沃です。そこが面白いと思っています。(´▽`)