◆IL DIVO◆ 14. リズム打拍の昇華

≪毎日がコンサートの本番です≫

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Die Vier Weltalter Der Musik (Walter Wiora) 14. Sublime of rhythm
URL : http://papalin.yas.mu/W708/#M014

 
  ◇公開日: 2012年12月27日
  ◇演奏時間: 1分48秒
  ◇録音年月: 2012年12月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)




第14節の譜例のタイトルは、「リズム打拍の昇華」です。
第13節の譜例のタイトルは、「変化する拍子」でした。
第12節の譜例のタイトルは、「不規則な拍子」でした。

"昇華"という言葉から私が思い描くのは、規則的に変化を遂げていくべきものが、途中のあるものを飛び越えて変化してしまう状態です。氷が水という状態を経て水蒸気になるのが普通ならば、氷がいきなり水蒸気になってしまうような状況、つまり、存在し得ないことではないのだけれど、何かがきっかけとなって、もっと遠くへ、もっと高くへ、もっと先へと進んでしまうことをイメージしました。脱線しますが、言葉の重要性を感じます。ここでも単にこの二つの譜例が掲載されていただけでは、著者が何を意図してここに載せたのかがわかりませんが、この短いタイトルがあることによって、想像の芽が膨らみます。願うことなら原語(英語でなくともドイツ語で構わないのですが)を見てみたいと思うのはこういう時でもあります。



さて、1曲目につい先日取り組んでいたデュファイの有名なミサ曲の譜例が掲載されました。ここでデュファイの音楽が登場するとは思いませんでしたが、確かにリズム打拍は従来の規則的な音楽とは異なっています。小節の頭の音に、前の小節からタイがかかる(現代譜での場合ですが)という音楽は、当時としては新たな画期的なものだったのでしょう。しかし、このデュファイの音楽は、まだ"昇華"のイメージとは異なるように感じました。それでもこのデュファイの音楽は、今まで演奏してきたヴェーベルンやブラッハーの音楽とは違って、耳にしていてホッとするのはなぜでしょうね。歴史的に時間的にいうなら、譜例としてここでデュファイが登場するのは時を逆行しています。時代の違い・・・ということなのでしょうか。



2曲目は、ふたたびヴァーグナーが登場しました。楽劇《パルジファル》の前奏曲の冒頭部分です。これはこの譜例の通りで、オーケストラのいくつかの楽器によって、ユニゾンで演奏されますので、まぁ譜面通りの演奏ということになるのですが、譜面こそあって、リズムや拍子も当然あるのですが、私はこれは音が先にあって、それをリズムや拍子を刻まなければならない --- かつこうすることによって、フェルマータやリタルダンドなど、演奏者の勝手な音の長さの解釈は許さない方法でもあるのですが --- 五線譜に落とし込んでみた・・・という感じさえします。これは間違いなく、リズム打拍が昇華した例と言えるでしょう。

ヴァーグナーがもつ本来の特徴は、クロマティシズム、不協和音の取り扱い、朗読風のリズムなどに関する彼の前衛的な発展のみならず、バッハやパレストリーナ、グレゴリオ聖歌や古風なモノフォニーから復活された遺産に基づいた描写であるのであり、また聖杯の騎士たちの領域とクリングゾルの魔法の庭園を区別する《パルジファル》のような作品に見られる新旧の概念の対照を強調することにあるのである。




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【 14. リズム打拍の昇華 】



曲目


  1. クリステ・エレイソン (デュファイ,15世紀)
     "Christe eleison" from Missa "Se la face ay pale" (G.Dufay,15c.)
 
  2. 《パルジファル》 前奏曲 (ヴァーグナー)
     "Parsifal" Vorspiel (R.Wagner)


使用楽器 (A=440Hz)

1. クリステ・エレイソン
   アルト      メック       エボニー
   テナー      全音        チェリー
   バス       メック       メイプル

2. 《パルジファル》
   バス       ヤマハ      メイプル
   コントラバス   キュング     メイプル




Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



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