◆IL DIVO◆ 『夏は来たりぬ』 (古いイギリスのカノン)

≪毎日がコンサートの本番です≫

画像
Medieval English song : "Sumer is icumen in" (13-14c.)
URL : http://papalin.yas.mu/W028/

 
  ◇公開日: 2012年11月25日
  ◇演奏時間: 2分20秒
  ◇録音年月: 2012年11月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。(視聴・試聴)




mixiや、Facebook、Twitterなどは、情報を発信するという観点からすると、つぶやきサイト。つぶやきは未来永劫残るものではないし、残しておきたいものでもありません。私を含め、これらのツールを使われている方は、おそらくそうした"特徴"を有効利用されていることと思います。

一方のブログは、プロバイダーが潰れたり閉鎖されない限りは、半永久的に記事が残ります。かつ、それらの記事はインターネットでの検索の対象にもなります。そして私のように、パソコンがクラッシュして大事なデータを消失してしまっても、ネット上には残っているという、ありがたい恩恵も享受できます。

そういう個々のツールの性質を鑑みて、私は IL DIVO Papalin の音楽サイトとブログを併用して参りました。今後もその方向は変わらないのですけれど、 IL DIVO Papalin の音楽室だけでも、ある程度まとまった情報を得ることができる・・・という形に進化させたいと思いまして、従来よりも力を入れて、音楽室のページを作成しているところです。

ということで、音楽室のページの方の前書も、主としてWikiの力をお借りしながら充実させておりますが、ブログの方は、また一味違った記事を残したいとも思う、ちょっとした変人でございます。この『夏は来たりぬ』に関しても、そうした変人ぶりを発揮したいと思うのです。



誇り高いイギリス人にとって、この曲がいつ作曲されたものなのかは、非常に重要なことのようです。
その辺りについて、まうかめ堂さんが、こんな風に書かれています。

このカノンは従来1240年ごろ作られたとされてきました。そして、「13世紀の中頃にはこれほどの水準の魅力的なカノンが作られていたのだ」、ということが英国民の誇りでもあったようです。

皆川達夫先生がどこかで書かれていましたが、London, British Library で、他の写本は簡単に閲覧させてくれるのに、この MS Harley 978, f. 11v だけは閲覧の手続きがだいぶ面倒だった、とのことです。それだけ大切に保存されているということのようです。
しかし、(大陸の研究者による)その後の厳密な研究により、1280年頃から1310年頃のものであることが明らかになりました。この修正を不服に思う英国の研究者はあれこれ理由を付けて1240年説を固持しているそうです。したがって、英国で書かれた文献には今でも「1240年頃」と書かれているものが多いようです。例えば、上記のサイトも「13世紀中頃」とされていますし、New Grove にさえ1250年頃とはっきり書かれています。少し前のものになりますが、Hilliard Ensemble のディスクの解説もしっかり "around the year 1240" と書かれています。


曲自体は軽やかで、まさに夏(おそらく初夏)の到来を喜ぶ様が目に浮かびます。
それにしても、今朝の氷点下14度は寒かったです。 (^_^;)



楽譜は、まうかめ堂さんの2つのバージョンを借用致しました。



使用楽器 (A=440Hz)

    ソプラノ   モーレンハウエル   キンゼカー
    アルト    モーレンハウエル   キンゼカー
    テナー    モーレンハウエル   キンゼカー
    バス     モーレンハウエル   キンゼカー




Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""



Papalinの一風変わった人生を応援して下さる方、
この写真(↓)をポチッと押して下さると嬉しいです。 m(__)m

にほんブログ村 音楽ブログ 楽器・音楽機材へ
にほんブログ村
 

この記事へのコメント

ichi
2012年11月26日 08:48
このクロスのところまでいったら、次の人が入るということですね。このちびっちゃい尻尾みたいなのが符点か・・・五線譜ではなく、6本だったり7本のところもあります。絶えず低音が流れていることで、厚みがあって自然の大きな胎動といいますか営みのようなものを感じます。シンプルですがとても魅力がありますね。
金太郎芋
2012年11月26日 15:20
ここから2分割バージョン、オリジナルバージョン聴けて、さらに
歌詞や楽譜まで到達できます。すごい掘り下げられようです。
世俗的詩の方はちょっと陽気すぎるほどですが、それほど初夏はみんなを楽しく解放させるものだったのでしょうね。
早、氷点下14度、これはすごいです。広島市は10度でした。
Papalin
2012年11月26日 16:41
◆◆ クロスのところまでいったら、次の人が入るということですね。

ichiさん、ありがとうございます。
そう、その通りです。

ちびっちゃい尻尾みたいな音符は"ロンガ"と呼ばれるのですが、まうかめ堂さんの解説によると、後からロンガに変更していることが考えられるということです。歴史の紐解きって難解だとは思いますが、面白そうです。

五線譜ならぬ、六・七線譜についてはよくわかりませんが、五線譜に至るまでに、様々な試行錯誤があったようです。十一線譜があったことは覚えています。今のピアノ譜の両方の五線譜の間に一本(つまりCの音)加えた形です。これが今のピアノ譜(大譜表)に発展したと言われています。

いい曲ですよね。(´▽`)
Papalin
2012年11月26日 16:44
◆◆ すごい掘り下げられようです。

金太郎芋さん、ありがとうございます。
このブログの出だしは、ちょっと鼻につくかもしれない薀蓄から入ってしまいましたが、書きたかったことの主旨をちゃんとお汲み取り戴けて、嬉しく思います。およそ"真面目な"格調高いものとは疎遠な人間なので、なかなか苦労しますし、すぐボロが出てしまうんですね。でもまぁ、拡張高さだけでなく、金太郎芋さんも仰っている"使いやすさ"とか"便利さ"も含めて、それなりに頑張って行きたいと思いますので、今後ともご愛顧のほど、宜しくお願いしますね。(・∀・)

西洋人にとっては、5月は特別な月のようです。
私の住むところでも、春は5月ですね。(^_^;)