◇IL DIVO◇ 2011 笛 ベスト20 (後半)

Papalinが選んだ「2011年 笛のベストテン」をご紹介します。


前ブログに書きましたように、2011年に演奏した作品からは、全部で20組が選ばれました。
昨夜は残念ながら前半の10組を紹介させて戴いたところで息絶えてしまいましたので、
年も改まったことですし、これから後半の10組のご紹介に気合を入れて取り組みましょう。

何はともあれ、2011年、Papalinの音楽をお聴き下さった方に、心から感謝致します。
本当にありがとうございました。m(_ _)m



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それでは、演奏順に紹介してまります。



(11) キャリィの作品  《8月》

リアルのリコーダー・アンサンブルに人気の作曲家の一人のようです。お友達から楽譜を頂戴して、いくつかの組曲を演奏させて戴きました。「カクテルズ」、「レイズ・ユア・ハッツ!」、「モック・バロック」、そして「フェアにて」。どれも古き良き時代のアメリカの音が軽快に鳴り響きます。

1曲選んだのは「フェアにて」の中から、4. ダージャムズ (イギリスのゲーム遊び)です。キャリィの作風を代表するかのような、軽妙で愉快な曲です。




(12) ボワモルティエ / ソナタ 第3番  《8月》

フランス・バロックで、器楽作品では欠かせない作曲家であるボワモルティエの、リコーダーと2本のトラベルソのための作品です。私はトラベルソは全く吹けませんので、ヴォイスフルートで代用したかったのですが、通奏低音をコントラバス・リコーダーで入れたいがために、モダンピッチで演奏せざるを得ませんでした。しかし高音まですっきりと鳴り渡るメックのオトテール・モデルのテナーリコーダーは優秀なので、さほど問題ではありませんでした。この曲をスピネットの多重録音(!)を含めて演奏できたのは、IL DIVO Papalinのサイトへの新たな一歩でした。

1曲選んだのは、4楽章のアレグロです。音楽が前へ前へと進んでいく緊張感がたまりません。通奏低音のコントラバス・リコーダーも、いい味を出していると思います。




(13) ヴォーン・ウィリアムズ / リコーダー組曲  《10月》

イギリスの作曲家、ヴォーン・ウィリアムズが、リコーダー・アンサンブルのための曲を作曲していたとは知りませんでした。そのことを教えて下さり、また楽譜を送って下さったのが、前のブログで紹介しましたグレイソンさんでした。演奏は決して容易くはありませんでしたが、録音を聴き込むと、その良さがじわじわと身体に沁みてきます。グレイソンさんに感謝するところです。あ、そういえばグレイソンが送って下さった新曲、まだ演奏していないことを思い出しました。ヤバッ。(^_^;)

1曲選んだのは、1楽章のイントラーダです。地球の夜明けのような音に痺れてしまいます。




(14) 山中美代志 / リコーダー体操第一 (ラジオ体操第一)  《11月》

夏に蓼科高原で山中さんのアレンジされた曲を演奏させて戴く、そのお礼のお手紙を差し上げましたら、お返事を頂戴しました。そしてこんな楽しい曲の楽譜をプレゼントして下さいました。(^-^ ) この曲を演奏して以来、NHKの朝のテレビ体操を見ますと、噴き出してしまうようになり・・・。「強く~強く~」




(15) 音楽之友社 『音楽史 グレゴリオ聖歌からバッハまで』 (パリシュ)  《10月》

本に掲載された譜例を全て演奏してしまおうじゃないか --- そんな大それたプロジェクトを始めてしまいました。途中やや息切れもしましたが、その思いを最後まで貫き、自分にとって非常に有用な作品集ができましたことを、ちょっと大袈裟に言わせていただくなら、誇りに思っています。きっかけは、IL DIVO Papalinのビッグ・リスナーのお一人、ichiさんからこの本を頂戴したことから始まりました。こうして種を蒔いて下さったichiさんに感謝ですね。

本では特に分類されてはいないのですが、私が勝手に5部に分けて紹介させて戴きましたので、それぞれから1曲を選ぶことに致しましょう。


  1:中世
      ノートルダム楽派 / モテット<ああ、まったく!・バラがひらき・東方にて> (12世紀)  《10月》

      ここ数百年間の西洋音楽とは異なる、この耳慣れない音が新鮮です。
      いつもとは違う音を追い求めていたのが2011年だったかも知れません。

  2:ルネサンス
      トマス・クレキョーン / シャンソン<ほかない喜びのために> (16世紀)  《10月》

      現代の音楽の響きと殆ど差のない音楽になったルネサンス。この曲は、しめやかに良い曲です。
      私は、すぐ後に続くガブリエルの同曲のアレンジよりも、クレキョーンの方が好みです。

  3:初期バロック
      モンテヴェルディ / オペラ<オルフェオ>から レチタティヴォ<お前は死んだ> (17世紀)  《11月》

      モンティヴェルディの誘ってくる不協和音にも、とりつかれてしまうと大変そうです。
      ある意味タブーを堂々と行なったモンテヴェルディに敬意を表します。

  4:中期バロック
      ヘンリー・パーセル / ハープシコード用のグラウンド<新グラウンド> (17世紀)  《11月》

      バロック中期の鍵盤楽器のための作品は非常に興味深いです。
      鍵盤楽器の曲の新たな可能性について、作曲家たちが探求していた頃の、推進力を感じるのです。

  5:後期バロック
      ヘンデル / オラトリオ<ソロモン>から 合唱<望みなき恋に涙するなかれ> (18世紀)  《11月》

      レチタティーヴォへのチャレンジの年でもありましたが、この1曲は、ヘンデルの渾身の合唱曲を
      取り上げました。リコーダー演奏というよりは、合唱がメインの曲ですね。




(16) モーツァルト / 交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」  《11月》

「2011年のこの1曲」を選べと言われましたら、この曲になるでしょう。永年の夢でした。夢を現実まで持っていくのには、体力よりもむしろ気力を結集させることの方が重要だったと思います。それにしても、ティンパニのパートを省略してしまったことが悔まれます!

1曲選ぶなら、やっぱり第4楽章です。




(17) バッハ / ブランデンブルク協奏曲 第1番 BWV1046  《12月》

まさに瓢箪から駒で、この作品は生まれました。6つの協奏曲の中では楽器の編成が一番大きく、非常に華やかな感じのする曲です。モーツァルトのホルン協奏曲を演奏した際に気づいたのですが、ホルンのパートをバスリコーダーで演奏すると、"そのもの"のように感じます。非常にマッチング性がいいのでしょう。

1曲選んだのは、そのホルンが大活躍する第3楽章:アレグロです。




(18) テレマン / 3本のアルト・リコーダーのためのソナタ 第3番  《12月》

テレマンの作品なのか、補筆編曲されたミッシェルさんの作品なのか、ということは横に置いておいて、この3曲のソナタも楽しませてもらいました。テレマンらしさも良いですし、ミッシェルさんの果敢な攻めにも拍手を送ります。

1曲選んだのは、3本の楽器の絡みが素晴しい最終楽章です。




(19) ヘンデル / 王宮の花火の音楽  《12月》

12月は頑張りましたね。大曲がいくつも続いてます。このヘンデルの作品は、高校生の頃にリコーダーのサークルで大人数で演奏した覚えがあります。時代はまだ"複付点"の時代ではありませんでしたが、普通の付点での演奏ですらあまり決まらなかったような気がします。あれから三十余年、少しは上達しました。

1曲選んだのは、お正月に相応しい(?)、第4曲:歓喜です。ヘンデルらしさ満載の曲だと感じます。




(20) 近藤浩平の作品  《12月》

笛仲間のお一人から、近藤さんの作品を紹介されました。リコーダーのための四重奏曲だったのですが、近藤さんが幾つもの作品の楽譜をネットで公開されていることを知り、何曲かに取り組んでみました。「山の作曲家」と自称されているように、彼のメロディアスでかつ自然にハーモニーが推移していく作品は私の個性と合致するように感じました。

1曲選んだのは、ちょっと意外かもしれませんが、ユーフォニアム5重奏曲 「樹の声」の中の「葛」です。
1小節の中に四分音符が5つ、でも他の仲間のパートは4つ。それで音楽になってる・・・印象的でした。





ということで、やっと完成しました。

 ・200曲も演奏したバッハのコラールは入らないのか?
 ・一発芸からは一曲も入らないのか?
 ・くるみ割り人形は? アレグリは? ヒルデガルドは?
 ・無伴奏チェロ組曲の1番は?
 ・バードやフローベルガーは?
 ・武満徹は? アンダーソンは?
 ・オトテールのライブ録音は?
 ・音楽の捧げものは?
 ・A SONG FOR JAPANは?
 ・世界のくしゃみは?

自分でも思うところはありますが、どうかご容赦下さい。



IL DIVO Papalinのサイトへのリンクが間違っている等ごさいましたら、
誤字脱字等のご連絡も含めまして、是非ご一報願います。



歌のベスト10も、近々書く予定でおります。(^_^;)



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この記事へのコメント

ichi
2012年01月05日 12:25
昨年は震災や様々な不安のなかで、あっという間に一年が過ぎた・・・という感がありますが、こうして一年の足跡を眺めてみると、IL DIVO Papalinは横にも縦にも広がって、またその隙間も満たされていく感があります。リコーダー愛好家のみならず、これだけ充実した音楽サイトはありません。これからもいい演奏を聴かせて下さい。

さて、ここであえて取り上げられなかった演奏で個人的に嬉しく、名演だと思ったのは下記の3曲です。

モーツァルト / オーボエ四重奏曲 K.370
バード / 5声のミサ曲
ピアソラ / リベルタンゴ
2012年01月07日 07:11
◆◆ これだけ充実した音楽サイトはありません。

ichiさん、ありがとうございます。
数量の多さだけは特筆できるかもしれませんが、品質については全く保証できません。追って上質な音楽を聴くための入口くらいの存在価値はありましょうか。まぁ別に価値云々ではなく、私自身が楽しんで演奏し、聴いているので、それで100%良いのですけれど。(^-^ )

> 個人的に嬉しく、名演だと思ったのは下記の3曲

そうでした、一年前は"ichiさんが選んだベストテン"(URL参照)がありましたね。ありがとうございました。今回ichiさんが選んで下さった3つ、名演かどうかは別として、私もお気に入りです。モーツァルトは沢山演奏しましたので、選ぶのが大変でした。結果は交響曲第41番を消去できませんでした。バードはichiさんのお気に入り。先日TVで見たハープシコード曲も魅力的でした。ピアソラ・・・ジャズやボサノバへのアプローチは楽しかったです。

今年も宜しくお願い致します。m(_ _)m