五嶋龍 ヴァイオリン・リサイタル

秋川キララ・ホールでの五嶋龍 ヴァイオリン・リサイタルに連れて行ってもらった。

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一段と成長し、一流の音楽家に育った龍君の演奏に舌を巻いた。

楽しみにしていたブラームスのソナタ第3番がベートヴェンのスプリング・ソナタに
変更になったのは、ちょっと残念だったが、集中力の切れない音楽に感服した。

一流の音楽家の所作についても勉強になった。ピアノ伴奏も素晴しい。
学ぶとことろの大変多いリサイタルで大満足である。



以下は私の感想。支離滅裂だが、音楽を聴きながら感じたままを。


1.プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.80

 (1) ・リサイタルの最初の1音から、私たちを惹きつける。
    ・導入部と、足を引きずるかのような中間部の対比が素晴しい。
    ・ピアノ伴奏がロシアの音だ。
    ・スケールは、煌めく水のよう。
    ・ピツィカートは、池に投じた一石が広げる波紋のよう。

 (2) ・これはピアノとの激しい対話だ。それでも会話している。
    ・長々続くフォルテが何とも心地よい。

 (3) ・どこまでも透明でいながら、にごらない渦が見えた。
    ・ピアノの2オクターブのユニゾンが何とも美しい。

 (4) ・疾風の如く押し寄せるつむじ風、そして桃源郷へ誘う。
    ・力がみなぎる冬を感じた。


2.パガニーニ/「うつろな心」による序奏と変奏曲 Op.38

 ・虚ろな眼差しで音楽に身を委ねている自分に気づいた。
 ・ヴァイオリン1本になったのに、楽器がより響いて聴こえるのはなぜ?
 ・いい表情だなぁ。消防士のような立ち姿も何とも言えない。
 ・音楽の完成度は、大好きなパールマン以上かも知れない。


3.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24 「春」

 (1) ・アップのボウイングの音が、胸をくすぐる。
    ・大地の活動が始まる春の音。
    ・小節頭が休符のときのブレスのタイミングが絶妙。
 (2) ・非常にメリハリのある演奏。ストラディヴァリウスも、より鳴ってきた。
    ・音楽と共に、一歩ずつ前方に歩みだす姿が独特だ。
 (3) ・短い曲だが、見事なアンサンブル・絶妙のアンサンブル。
 (4) ・音楽を楽しんで弾いてるかのようなピアノ(鳥羽亜矢子さん)が好感。


4.ラヴェル/ツィガーヌ

 ・オクターヴ上昇するグリッサンドで、ほんのちょっとだけ行き過ぎて戻る技に感動した。
 ・ピアノがクレシェンドしたように聴こえた。これは凄い。
 ・2人がどう息を合わせるか。ピアニストがいつ何を見るのか。衝撃的なほど勉強になる。
 ・途中、ピツィカートをフォルテで弾いたときに、A線が切れた。
  それでも1秒くらいは弾き続けたが、ピアニストに声をかけて演奏を打ち切った。
  会場の至る所で笑いが起きた。聴衆に品がなかった。


5.イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27 第1番 (アンコール)

 ・ただただ聴き惚れた。バッハの同作品を意識したという作品。いい曲だ。


6.クライスラー/美しきロスマリン (アンコール)

 ・本当に気持ちよく、大満足で帰路につかせてくれた。




娘のためにDVDを買い、苦手な列に並んでサインをもらって・・・。

 「今度は、秋のブラームスを聴かせて下さい。」
 「あ、はい。」 (^-^ )



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この記事へのコメント

2011年11月07日 07:14
5年前、松本の県文ホールで聴いた時より一回りもふた周りも大きくなった感じでした。技術に走る若手が多い中で、技術のみならず音楽性にも素晴らしい才能だと思います。きららホールは初めてでしたが、とても良いコンサートホールでしたね。サインのために行列してくれてありがとう。
2011年11月08日 09:10
Papalinさんのところは、コンサートに行こうというとき、音楽の趣味がまったく違うということはないとおもいますが、ボクの場合音楽の趣味が一緒という人と出会ったことがありません。今回(もう最後だと思うけど)も音楽の趣味は全く異なります(笑)。でも音楽は好きだから、良しとして・・・先日子供が持っていたDVDを見て愕然→ピーと吹くジャガーさん全3巻もっていて、ぎゃははは・・・と狂ったように笑う。リコーダーって大半の子供にとってこんな印象の楽器なんですね(笑)でもジャガーさんはなかなかかっこいいし、実写版は要潤がやっているみたいです。
Papalin
2011年11月10日 07:33
◆◆ サインのために行列してくれてありがとう。

aosta、ありがとう。
演奏している龍君を、遠く離れた客席から見ているときにはわからなかったけれど、リサイタルが終わってTシャツ1枚に着替えてサイン会にやってきた龍君を目の前で見たときに、彼の腕の逞しさに驚きました。ヴァイオリンを弾くと、こんなにも上腕筋が発達するのかと一瞬思ったけれど、そうだあれは趣味の空手のせいですね。(^_^;)
 
Papalin
2011年11月10日 07:38
◆◆ 音楽の趣味が一緒という人と出会ったことがありません。

ichiさん、ありがとうございます。
それも良し悪しかもしれませんね。あるアーティストをまるで教祖であるかのように信奉し切っておられる方をたまに拝見しますが、ああだと冷静に音楽を聴くなんてのは無理だと思うのです。まぁ当事者の方にとっては、そんな必要もないかも知れません。そうしてみますと、我が家の場合、アーティストに多少の好みの違いこそあれ、音楽を楽しむ態度、接し方が同じ・・・と言えましょうね。
 
URL、見ました。
こういうのが好きな年代ってあります。
好きなものがあって、いいじゃないですか。(^-^ )
 
2011年11月12日 18:41
五嶋龍君、「母と神童」「絶対音感」に書かれた五嶋一家の話から興味を持ちましたが、本当にすごいですよね。もしかして人知れず苦労されていることもあるのかもしれませんが、すくすくと伸びやかに成長されているイメージです。
ところでichiさんが書いていらっしゃるピーと吹くジャガーさんのリコーダーストラップを名古屋のジャンプショップで買ったことがあります。(本当に音が出る!今は売られてないかもしれませんが。)ほかにもグッズはいろいろあるので知っていますが肝心の漫画をあまり読んでいません。
Papalin
2011年11月13日 23:48
◆◆ すくすくと伸びやかに成長されているイメージ

Ceciliaさん、ありがとうございます。
きっとヴァイオリンが好きで好きでたまらないといった感じだと思います。天はニ物を与えないなんていいますけど、ハーバードの物理を"卒業"して、空手もやって、ギターも上手くて、イケメンなんて、許せません。

ジャガーさんについては私も存じ上げなくてすみません。