◇IL DIVO◇ 2010 歌 ベスト15

Papalinが選んだ「2010年 歌のベストテン」をご紹介します。


何はともあれ、この一年間、Papalinの音楽をお聴き下さった方に感謝致します。
本当にありがとうございました。m(_ _)m

恒例になりました、この一年間に増殖した作品で、
Papalinが選んだ"歌のベスト作品"を発表します。
ちなみに2009年版は、年が明けて2月の終わりに書いていますね、ダメダメです。

今回は、歌った順を追って紹介しましょう。
そして、タイトルの通り、10曲に絞るのは至難の技でしたので15曲です。ご了承下さい。
選んだ理由も簡単ではありますが、添えてみたいと思います。

皆さまの印象に残っている作品がございましたら、教えて戴けますと嬉しいです。
歌は生活とか人生に結びついているものだと思います。
いつ、どんなシチュエーションのもとで聴いた・・・という印象も残りますね。




(1) シューマン / 「詩人の恋」から "私は私の心を沈めたい"

この大作に取り組むということは、予定されていた事ではあるのですが、ではそれは一体いつになるのか、計画としては全く具現化されていませんでした。ですけれど、一旦やろうと決めたら、きっと作曲家もそうであったと思いますが、連作で歌ってしまうのが私の常です。歌を歌うときにはいつも言っていることですが、声に張りのあるうちに、声の出るうちに歌いたいという思いがあります。そうしたいわば小さな脅迫みたいなものが、ないわけではありません。それより"歌いたい"と思う気持ちが勝っていたということです。

「詩人の恋」というの連作歌曲集から、一曲を選ぶのはしんどいことなのですが、"私は私の心を沈めたい"を選びました。理由は、リコーダー伴奏との彩が何とも好きなのです。ロマン派の歌の伴奏がリコーダーでも出来るのだということを確信した演奏作品でもありました。詩もお気に入りです。

あ、忘れていました。今回のベスト15の選定ファクターには、「歌が上手いこと」というのは入っておりません。単に「好き」とか、「サムシング・ニューを感じた」とか、「歌った時よりも、あとになって聴くと魅力的だった」とか、「予想外だった」とか・・・、そんなファクターで選んでいます。

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Ich will meine Seele tauchen
URL : http://papalin.yas.mu/W906/

  ◇公開日: 2010年4月2日
  ◇演奏時間: 55秒
  ◆録音日: 2010年4月 (49歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)










(2) トスティ / アヴェ・マリア

私はめったに人前では歌いません。合唱は別ですよ。ソロは全く自信なし。
けれども、母の日のコンサートでは、歌わせて戴きました。
会場だった修道院のアイルランド系の神父さん、修道士さんと、事前の打ち合わせをする中で、
プログラムに歌を入れた方がベターだと感じたからでした。

さて、トスティのアヴェ・マリアですが、トスティが非常にロマンティックな曲を書くことは学生の頃から知っていました。しかし、まさかアヴェ・マリアがロマンティックだなんて、思ってもみませんでした。今年、何曲かのアヴェ・マリアを歌いましたが、この曲は秀逸だと感じました。定型詩ではなく、マリア様にすがる人間を客観的に捉えた詩がまた素敵なのです。

スタジオ(?)録音の方ではなく、ライブ録音の方を選定しました。
コンサートで、ここまで気持ちが入り込んでの歌唱は、私の場合、そうはありません。

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Ave Maria / F. Tosti
URL : http://papalin.yas.mu/W806/M007/

  ◇公開日: 2010年5月10日
  ◇演奏時間: 5分40秒
  ◆録音日: 2010年5月 (49歳)
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(3) モーツァルト / 「レクイエム」より "思いたまえ(Recordare)"

6月末に、目を患いました。
そんなこともあって、歌やリコーダーの演奏の先を急いだというのは事実です。
退院して、何とか楽譜が見え、音楽を続けられることを確認できたのは幸いでした。

歌いたい曲、歌う予定にしている曲、それらは幾つもあるのですが、
まずやらねばならないのは、モーツァルトのレクイエムの再録音だと決めました。
また、ちょうどコソボ・フィルが初来日して、合唱団としてこ曲を歌えたことも喜びでした。

そうした再録音なのですが、その中から一曲だけ挙げるとすれば、Recordareです。
モーツァルトの2度の美しさが、ふんだんに表わている曲だと思います。
本当は混声合唱ですから、9度なのですけれど・・・。

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W.A.Mozart: "Requiem" d-minor K.626
URL : http://papalin.yas.mu/W502/#M002

  ◇公開日: 2010年07月10日
  ◇連続演奏時間: 42分38秒
  ◆録音日: 2010年7月 (49歳)
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(4) ペルゴレージ / 「スターバト・マーテル」より 悲しみに沈める母は涙にくれて

2度の美しさと言ったら、モーツァルトよりもこちらの方が時代を遡ります。この曲は合唱で歌われる場合もありますが、私は"女声2重唱"で歌いました。私が選んだのは1曲目、この曲が何と言っても印象的です。終曲の長大なアーメン唱も、おそらくモーツァルトが好意を抱いていたのでしょうはないでしょうか。モーツァルトのレクイエムも、そうなる筈だったようですが、未遂に終わってしまったのが残念です。

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Stabat Mater / Pergolesi (1710-1736)
URL : http://papalin.yas.mu/W507/

  ◇公開日: 2010年7月24日
  ◇連続演奏時間: ???
  ◆録音日: 2010年7月 (49歳)
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(5) 林光編曲 / 叱られて

夏の暑いときに歌いました。
優しい男の男声合唱・・・そんな感じが出せたでしょうか?
勇ましいだけが男声合唱・・・というのは、既に一時代前の男声合唱ですね。
当時のブログでも書いていますが、今でも気に入っている歌です。

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Shikararete (Hayashi Hikaru Version)
URL : http://papalin.yas.mu/W303/M006/

  ◇公開日: 2010年8月4日
  ◇演奏時間: 4分15秒
  ◆録音日: 2010年8月 (49歳)
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(6) ブラームス / 「ドイツ・レクイエム」より "主よ、知らしめたまえ"

いわゆる礼拝用の曲ではない、レクイエムという名のついた曲です。
ブラームスのドイツ・レクイエムを、IL DIVO Papalin で歌うことは多分ないだろうと思っていましたので、一曲ずつ完成していく過程ではまさに興奮の渦中にありました。それはそのままブログでの饒舌な私として表われています。

ブログでも書きましたけれど、この曲は一見バリトンのソロが目を引きますが、この曲の真髄は合唱にあると思います。ドローンのようなバスの連続音が素晴しいです。

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Herr, lehre doch mich dass ein Ende
URL : http://papalin.yas.mu/W508/

  ◇公開日: 2010年8月9日
  ◇演奏時間: 8分57秒
  ◆録音日: 2010年8月 (49歳)
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(7) まどみちお / 「こどものせかい」より "たなをつくりましょう"

「こどものせかい」は、紹介されて楽譜を頂戴して知った曲集でした。
この曲集に出会えたことは、それまでの私の肩に力の入った合唱とは違う面を引き出してくれたように思います。どの曲も印象的ですが、一つだけ挙げろと言われると、"たなをつくりましょう"にしたいですね。

冒頭の曲である"つりかわさん"とも雰囲気が非常に似ているのですが、この曲を聴きますと、昭和の高度成長期の風景が思い浮かびます。高層住宅、団地、そんな風景なのですが、なんとも家族愛に溢れています。作曲家が一生懸命に詩人を探す理由がわかるような気がしました。

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Kodomo no Sekai (Gohan wo Mogumogu)
URL : http://papalin.yas.mu/W302/M002/

  ◇公開日: 2010年8月27日
  ◇連続演奏時間: ???
  ◆録音日: 2010年8月 (49歳)
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(8) 木下牧子 / ほたるたんじょう

今年は、木下牧子さんに没頭傾注した年でもありました。
合唱の楽譜には前書きとして作曲者の言葉が書かれていますが、恐らく彼女の飾らない性格がそのまま文章に反映されていて、いっぺんで好意を抱いてしまいました。歌も、木下牧子さんという人自身も。(^_^;)

「ほたるたんじょう」は、新しい娘にプレゼントした、想い出の曲です。

いい歌であるための必要条件に、いま気づきました。
きっと例外なく、詩が素晴しいことです!
それが作曲者を駆り立て、その結晶を演奏者が汲み取り、歌う・・・。

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KINOSHITA MAKIKO Selection for A Cappella Chorus for female voices
URL : http://papalin.yas.mu/W305/M003/

  ◇公開日: 2010年9月3日
  ◇連続演奏時間: 34分43秒
  ◆録音日: 2010年9月 (49歳)
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(9) 木下牧子 / 祈り1

そういうわけで、木下さんのコーナーが新たにできたほど沢山の曲を歌ったので、とても1曲に絞ることはできません。ネロも、サッカーも、万葉も、なつめも、グリンピースも、野に立って涙を飲んでもらいました。消去法でなくて、この曲です!

祈りと題された曲を5曲歌いましたが、ダントツに好きなのが、この第1番です。
習作に勤しむ駆け出しのだっ曲かではなく、油の乗った芸術家が何かを始めようとした時の溢れんばかりのエネルギーを感じます。私の歌(合唱)の世界も、この曲でまた広がったように思います。

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Prayer 1 / Kinoshita Makiko
URL : http://papalin.yas.mu/W305/#M007V01

  ◇公開日: 2010年11月14日
  ◇演奏時間: 4分20秒
  ◆録音日: 2010年11月 (49歳)
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(10) モーツァルト / 「魔笛」より パ・パ・パ

オペラのアリアは IL DIVO Papalinでも歌っていますが、今回のようなオペラ全体のダイジェスト版みたいなものは初めてでした。以前録音したミュージカル「オペラ座の怪人」と構成が似ているので、一緒のコーナーに入れました。

Papalinのテーマ(パパパ)だからというわけではありません。
この曲は、若手声楽家の登竜門の曲(役)なのだそうです。
Papalinは門をくぐれませんでしたぁ。 。・°°・(;>_<;)・°°・。

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W. A. Mozart / "Pa Pa Pa" ( Opera : Die Zauberflote )
URL : http://papalin.yas.mu/W603/M016/

  ◇公開日: 2010年10月14日
  ◇演奏時間: 2分25秒
  ◆録音日: 2010年10月 (49歳)
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(11) シューマン / 流浪の民

この曲の日本語詞は、もはや翻訳の範疇ではなく、一つの独立した芸術です!
単語や文章をそのまま訳して歌詞にするのは言語学者。つまらないことこの上ありません。
芸術になるには、歌心、感性がもっとも必要だと改めて感じた曲でした。

演奏に関しては、独唱と合唱と伴奏のコンビネーションがお気に入りです。
日頃お世話になっている妻への恩返しの曲でもありました。(^-^ )

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Zigeunerleben / R. Schumann, E. Geibel, Ishikura Kosaburo
URL : http://papalin.yas.mu/W903/#M022

  ◇公開日: 2010年11月10日
  ◇演奏時間: 3分19秒
  ◆録音日: 2010年11月 (49歳)
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(12) 大中 恩 / 「ぼくのひとりごと」より "挑戦"

肩肘張らない男声合唱曲の路線の作品です。
出版されたばかりの楽譜を取り寄せての録音でした。
今回の IL DIVO Papalin での公開ゆえに、今後発売されるであろうCDが売れなくなったらどうしようか・・・などと、全くしなくてもいい心配をしておりました。
(。^。)コケ!

歌詞の中の"かけあがった!"の部分の、
楽譜には指示のないPapalin独自の歌い方が妙に気に入っています。

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"Boku no Hitorigoto" (suite for male chorus) / Yamagishi Chiyoe, Ohnaka Megumi
URL : http://papalin.yas.mu/W302/#M003

  ◇公開日: 2010年11月12日
  ◇連続演奏時間: 11分6秒
  ◆録音日: 2010年11月 (49歳)
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(13) グレープ / 第三病棟

暖めていたものを世に出し、世に問う・・・
そういうことに、今まではものすごく抵抗があったのですが、
歳をとったせいか、その気持ちが薄らぎました。
一旦世に出しますと、もう止まらなくなってしまう性格は、ここでも健在でした。

一人で密室で多重録音をしているのに、声を詰まらせてしまったとは、油断でした。

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Daisan Byoto / Sada Masashi
URL : http://papalin.yas.mu/W901/#M021V05

  ◇公開日: 2010年11月23日
  ◇演奏時間: 4分7秒
  ◆録音日: 2010年11月 (49歳)
   上のアルファベットの曲目名を
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(14・15) さだまさし / 神話 ~ 博物館

私の中で、2曲でセットになっている曲です。
情念・・・歌になると演歌になっちゃいますが、いい言葉ですね。
使われている言葉は、演歌のこてこてのそれとは違います。
情念については下記のブログを参照して下さい。

さて、グレープを含む、さだまさしの歌から一曲を選ぶのは本当に至難です。
立て続けに、グレープ時代からの9枚のオリジナル・アルバムを、全て歌いました。
カラオケに行って歌えですって?
……(o_ _)o パタッ

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Shinwa / Sada Masashi
URL : http://papalin.yas.mu/W907/#M025V08

  ◇公開日: 2010年12月01日
  ◇演奏時間: 5分15秒
  ◆録音日: 2010年12月 (49歳)
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Hakubutsukan / Sada Masashi
URL : http://papalin.yas.mu/W907/#M025V09

  ◇公開日: 2010年12月01日
  ◇演奏時間: 6分4秒
  ◆録音日: 2010年12月 (49歳)
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ということで、本当に一年間、ありがとうございました。
2010年中に、バッハのロ短調ミサ曲を再開できませんでした。期が熟すのを待ちます。

来年はPapalinも何と50歳です。少しは落ち着きますでしょうか?

では良いお年を!


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この記事へのコメント

ichi
2011年01月04日 08:39
ベスト15かぁ(笑)・・・これだけ多いと10に絞った時点で大事なものが欠落してしまうというのが出てきてしまいますからね。それでも、15の中身がピンポイントで選ばれているので、非常に興味深いです。録音した直後のブログとはまた違った趣きですね。
Papalin
2011年01月05日 06:21
◆◆ これだけ多いと10に絞った時点で・・・

ichiさん、ありがとうございます。
想い出の作品を、数を気にせず、ば~っと挙げてみるんです。
そうしたら、15(本当は17)挙がったということなのです。
2つは落とせても、7つは落とせなかったので、15になりました。

ピンポイントは、もしリンクを辿って聴いて下さる方がいらしたら、長くない方が良いかと思って決めました。選定にはそれほど時間はかかりませんでした。