◆IL DIVO◆ バッハ / フーガの技法 第10~18番 (完成)

≪生演奏を公開しています≫

画像
J. S. Bach / Die Kunst der Fuge BWV 1080
URL : http://papalin.yas.mu/W260/#M080V10

  ◇公開日: 2010年12月26日
  ◇演奏時間: 1時間18分11秒
  ◆録音日: 2010年12月 (49歳)
   上のアルファベットの曲目名を
    クリックして、Papalinの音楽サイト
    からお聴き下さい。(視聴?・試聴?)



フーガの技法を、新しいテナーを使って
演奏したいなぁと思ったのですが、
10番から突然バロック・ピッチになるのは
やっぱり変だと思うので、
モダン・ピッチで演奏を続けます。

不思議とこの「フーガの技法」は、
一気に演奏せず、少しずつなんですね。
何故でしょう? 自分でもよくわかりません。


10番はアルト・リコーダーから始まるので、
重なっていく順に録音をして行ったのですが、
アルトだけピッチが悪いところが結構あります。
やり直す元気がなかったので、その失敗は
次で活かすことにしました。


というわけで、11番の方が幾分安心して聴けます。
グレートバスの高音の音程が以前より良くなりました。


12番と13番は、いわゆる鏡像フーガです。
最初(a)に正位置で演奏し、次には上下逆になった(b)を演奏します。
続けて演奏するようですが、楽器を変えてみました。


14番は2声でのカノンです。引き伸ばしたり、縮めたり。
これでもカノンというのでしょうか?
こういう曲が意外と難しいです。


15番は、もう少し歯切れのいいテンポで演奏したいところです。
8度のカノンなので、基本的に同じことを演奏します。
後から入るパート(テナー)は、既に指が覚えていました。


16番と17番は、2重奏ですが、結構しびれてしまう曲です。
音域が広いのは相変わらずですけれど、
こういう曲は、低音から高音まできちんと鳴る楽器で、
かつ表現力のある楽器で演奏したいものです。


最後の18番は、3つのテーマに基づく未完のフーガです。
若い頃は、この曲がバッハの絶筆だと読んだのですが、
最近の研究では、そうではないと言われています。
その根拠は、晩年のバッハは目の衰えがあり、
楽譜も美しく書けなかったという事実がありますが、
それに較べると、この曲の楽譜は美しすぎる・・・ということです。

私が推察するに、きっと書きかけでトイレに行った。
出てきたら、頭の中を占領していた次の曲に取り掛かってしまい、
そのままこの曲の作曲を続けることを後回しにしてしまった・・・
な~んてことはあるまいね。(^_^;)

タイトル通り、3つのテーマが登場し、それをいじくり回しています。
3番目に登場するのが、BACHのテーマ、すなわち、B、A、C、Hの音を
そのままテーマに用いるわけです。(6分53秒くらいから)

以前、マックス・レーガーの「BACHの主題による幻想曲とフーガ」を
演奏しましたが、その曲が耳に残っていて、このバッハの18番の方が
「あの曲と同じだなぁ」と感じてしまったのは、本末転倒ですね。

それにしても、3番目のBACHのテーマによるフーガは、
それまでの2つのテーマのフーガに較べて、とても魅力があります。
これから! というところで中断されてしまったのが惜しまれます。



ということで、フーガの技法、未完成ですが、完成しました。
全部で78分かぁ。CD-R(80分)にちょうど入りそうだ。



楽譜はエオリアンさんから拝借しました。


曲目

    第10番   10度の転回対位法による2重フーガ 【S・A・T・GB】
             Doppelfuge uber ein neues Thema und uber das variierte Hauptthema

    第11番   4声の3重フーガ 【S・A・T・GB】
             Tripel-(Quadrupel-)fuge uber zwei(drei) neue Themen und das Hauptthema

    第12番(a) 4声の鏡像フーガ (正立形) 【T・B・GB・CB】
            Spigelfuge uber Varianten des Themas (rectus)

    第12番(b) 4声の鏡像フーガ (倒立形) 【S・T・B・GB】
            Spigelfuge uber Varianten des Themas (inversus)

    第13番(a) 3声の鏡像フーガ (正立形) 【T・B・CB】
            Spigelfuge uber das Variierte Thema und seine Umkehlung (rectus)

    第13番(b) 3声の鏡像フーガ (倒立形) 【Sn・A・B】
            Spigelfuge uber das Variierte Thema und seine Umkehlung (inversus)

    第14番   反行形による拡大カノン 【S・B】
            Kanon im Gegenbewegung und Vergrosserung

    第15番   8度のカノン 【S・T】
            Kanon in der Oktave

    第16番   3度の転回対位法による10度のカノン 【T・GB】
            Kanon in der Dezime

    第17番   5度の転回対位法による12度のカノン 【S・GB】
            Kanon in der Duodezime

    第18番   3つの主題による4声のフーガ (未完成) 【T・B・GB・CB】
            Unvollendete Fuge uber drei neue Themen




使用楽器

    ソプラニーノ   キュング(ローズウッド)
    ソプラノ      モーレンハウエル(グラナディラ)
    アルト       メック(オリーブ)
    テナー       全音(チェリー)
    バス        ヤマハ(メイプル)
    グレートバス   キュング(メイプル)
    コントラバス   キュング(メイプル)




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この記事へのコメント

ichi
2010年12月30日 13:46
10~15番の演奏と関係ありませんが、また2010年も終わっていませんが、勝手に私的に【2010年の笛ベスト10】です。歌が入っているものは歌のベスト10があるので除外しています。

10.北御門文雄編 四重奏曲集
ほぼ完結した四重奏曲集。きっと日本中のリコーダー愛好家が聴いていますね。
9.トリオ ハ長調『忠実な音楽の師』 / テレマン
今年は、ヘンデル、ヴィヴァルディ、レイエ、クヴァンツ、フィリドールなど例年以上にバロックのソナタが演奏されましたが、それぞれあげていたらとても10に絞り込めないので、今年は代表してコント付きのテレマンを選びます。
8.7つのタブロー / 斉藤 恒芳
現代のリコーダー曲も魅力的ですね。こんなテンポでこんなアンサンブルができたらって思いました。こういう曲の料理の仕方は本当にうまいですね。
7.カプリオール組曲 / ワーロック
Papalinさん得意の舞曲からはテルプシコーレの選択もあったのですが、不協和音の気持ちよさで、カプリオールを選びます。
6.オルガン小曲集 BWV 599-644 / J.S.バッハ
超絶技巧のチェンバロ協奏曲 BWV1057もとっても魅力的ですが、一気に46曲片付けていくパワーに脱帽。貴重なライブラリーになりましたね。
ichi
2010年12月30日 15:29
続いて、いよいよベスト5です。好きな曲、好きな演奏になります。

5.メロン・シャンソン集
あのyasさんの舌をもつれさせた『メロン・シャンソン集』正月に聴いたら、『新春メロン・シャンソン集』になるね。こちらは全56曲の労作。そういえばルネッサーンス!!っていう人達は最近見ていません。
4.ラヴェル / 「クープランの墓」より
パパルテットで聴きたい音楽はこういう曲と思える1曲です。音が厚くて旋律がキレイで、映像が感じられるような・・・クープランの墓「より」というくらいだから他の曲もエオリアンさんが編曲してくれないかなぁ
3.コレルリ / クリスマス協奏曲
個人的にとても嬉しかったこともあり選曲(笑)。moll人間にはたまらない1曲ですね。
2.ドビュッシー / シャルル・ドルレアンによる3つの歌
ドビュッシーは月の光とか有名な曲をいくつか演奏されていましたが、これは新鮮でした。オムニバス映画みたいです。
1.メンデルスゾーン / 3つの詩篇
メンデルスゾーンの宗教曲は合唱も素晴らしいですが、リコーダーでもすごく魅力的です。音だけでこんなストーリーが展開できるなんてすごいと思いました。

さて選外でインパクトがあったのが、バースデイシリーズです。演奏者として色々な発見があり楽しまれていたようですが、1ヶ月以上続いて個人的には苦痛でした(笑)。パロディーでなくて、もとの曲が聴きたくなるんですよ。
年明けには、歌ベスト10もコメントしたいと思います。よいお年を!
2011年01月01日 17:46
◆◆ 勝手に私的に【2010年の笛ベスト10】です。

ichiさん、ありがとうございます。
あまりに素晴しかったので、ブログにしました! ⇒
 
Papalin
2011年01月01日 17:47
◆◆ 年明けには、歌ベスト10もコメントしたいと思います。

ichiさん、ありがとうございます。
歌版も期待しております。(^-^ )