《本のレビュー》 『ノルウェイの森』 村上春樹 著

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村上春樹、僕にとっての第二弾。

一冊読んだくらいぢゃダメだって。
ならば、有名な作品を読んでみようじゃないか。

面白かった。
1Q84と同じで、彼の文章には
どんどん吸い込まれていく。
でもさすがに1Q84の方が
洗練されていると思った。
文章がこなれている。読みやすい。

ノルウェイの方は幾分荒削りなのと、
技巧面に縛られているかな?
そんな感じがした。

あとがきを読むと、これはほぼ自叙伝のようだ。
それにしても、彼の学生生活の豊かだったこと。地方出身の男の一人っ子って、こんな豊かな暮らしだったのかと思う。自分の頃を比べてみても、そんな裕福な生活を送っていた友達はいなかった。でも彼のような生活ができたのはほんの一握りの学生だろうな。いくら東京の私立大学生といえども。僕の狭い了見でものを言っているだけかもしれないけれど。

まともな人間が、心も頭も壊してしまう。
昔から言われることだけど、
どこかで折り合いをつけないと生きていけないよね。
どの時代であってもね。

たった2作を読んだだけだけれど、
共通して感じたのは、終盤の駆け足のような展開。
もっと書きたかったのだろうか、
それともこれも計算、技巧なのだろうか。

僕としては、もう少しゆっくり投了したいものだ。
読み手のわがまま。

読後に聴きたくなった音楽は、ピアノ・コンツェルト。
もちろん、グリーグ。


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ノルウェイの森



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いつもありがとうございます。 m(_ _)m

 

この記事へのコメント

2009年07月26日 07:59
村上の作品には、まったく、てをつけていませんでしたが、
ちょっと、のぞいてみるかな?

そうそう、僕みたいな、地方の大学生は、旧制中学時代からの古びた寮か、4畳一間、共同便所、銭湯がよい、生協で食事、出世払いで飲んだくれ、あるいは、奨学金だけの生活で月末は、質屋がよいってやつもいたりして、でも、ゆたかなだったですよね。いまおもいかえすとね。
Papalin
2009年07月26日 09:24
◆◆ でも、ゆたかなだったですよね

takasiさん、ありがとうございます。
そう、心は豊かだったと思います。
僕の学生時代(首都圏の地方大学でしたが)は、6畳一間に小さなキッチンと水洗トイレがついたアパートでした。家賃は¥21Kだったかな。4年のときに、新築したから出てくれないかという話があったのですが、あと半年で出ますから、それまで待って下さいと無理を言って無理を通してしまいました。

銭湯通い、生協で食事、飲んだくれるほどではないですが、奨学金もらって、ほんのたまにお酒を飲んで。洗濯機やベッドは卒業する先輩から1年生の終わり頃もらいました。レコード買えないからなるべくレンタル、本は図書館、そんなでしたかね。
 
ichi
2009年07月26日 13:04
**僕の学生時代・・・

学生時代のPapalinさんを多少知っている後輩から一言いわせていただくと、書いてあることは事実かもしれませんが、Papalinさんは文面から想像されるような清貧のイメージとは全く異なります。まず風貌ですが、髪はパーマをあてたり、しょっちゅう変えていましたね。カットも床屋では絶対ない感じのものですね。服装もどこで買ってくるのか変わったデザインのものを着こなしていらっしゃいましたね。あのころはスタイルも良かったですしね。なにしろ風貌からして普通の人とは一線を画した空気感を漂わせていました。コンサートではドレスシャツに蝶タイ、スラックスにもサイドに光沢のある黒のラインが入った・・・なんでこんな服持ってるの?と聞きたくなるくらいの衣装持ちですね。真っ赤なスラックスとか一般人が着こなせないものはいていましたね。化粧なんかも好んでしますしね。毛皮なんかも持ってませんでしたか?どうですtakashiさん見た目はぜんぜん貧乏な感じじゃないでしょう。
nyankome
2009年07月26日 13:36
これは出たときに図書室で借りて読みました。
1987年、22年前ですね。
村上春樹の著作はこれしか読んでいなかったので、今デビュー作「風の歌を聴け」を読みかけました。
1Q84もいずれ。
そうそう、「ノルウェイの森」は映画化されるそうですね。
ichi
2009年07月27日 12:37
村上春樹の本は、結構数は読んでいると思います。ノルウェーの森や海辺のカフカはもちろん読みました。登場人物が魅力的なので、ぐいぐい引き込まれるし、展開も心にささるものがあります。ただ、何年かするとその内容を意外なくらいきれいさっぱり忘れています。印象的な場面はいくらか残るんだけれども、おそらく様々な問題を投げかけ、考えさせはするんだけれども、結論を明確にしないがために、こういう話と一言で整理できないところがあるんじゃないかと思います。名前は忘れましたが2人の女性もそれぞれ魅力的でしたね。Papalinさんはどちらに感情移入して読んだのでしょうか?
Papalin
2009年08月01日 06:43
◆◆ ぜんぜん貧乏な感じじゃないでしょう

ichiさん、ありがとうございます。
上には上が、下には下がいましたから、なんとも。ただそうはいっても地方の学校ということで、東京の学校に比べたらみんな地味でしたよ。首都圏の学校と思っていたのは僕の大きな間違いで、関東地方の学校でした。

こう見えても、4年の卒業ゼミの単位以外は、3年までに全部取っちゃったものですから、4年のときの拘束時間は週90分でした! 笛も吹いたし、バイトも結構して、いい生活ができました。月2本のペースでボトル・キープしてたなんて、あの頃だけです。(^_^;)
 
僕が好きな登場人物は、顔に皺が刻み込まれた、アラフォーのお姉さんです。(^-^ )
Papalin
2009年08月01日 06:53
◆◆ デビュー作「風の歌を聴け」を・・・

nyankomeさん、ありがとうございます。
最初に読んだ1Q84で、作家がどうやって作品を練り上げていくのか、無駄を極力排除し、必要な箇所には充分な言葉を補って、読み手にすらすら読ませる努力を重ねる、そんなことも垣間見ることができました。きっと彼自身が行なっていることの一部を書かれたのでしょうね。デビュー作から彼の文章は洗練されていたのかなぁなんて思いました。わたしもそのうちに読んでみます。

映画化、そのようですね。
これだけ時間が経ってからというのも面白いですよね。(^-^ )
 
Papalin
2009年08月01日 07:46
◆◆ 結論を明確にしないがために・・・

ichiさん、ありがとうございます。
小説にしても、映画にしても、漫画にしても、その傾向は多分にありますね。僕はそんなに数多くの作品に出会ってはいませんが、これは風潮なのかとも思います。良く言えば、全てを語らず、読者や聴衆に考えさせる余地を残しておくということなのでしょうけれど、これが子供の頃は嫌でね。よくTVなんかで、結論のハッキリしないドラマなんか見ると、親に「で、どうなったの?」って質問してました。親も「どうなったのかね。」なんてはぐらかしていましたけれど。(^_^;)

その点、音楽の方が明快だと思います。本来は抽象的なものであるにも関わらずです。だから音楽が性に合って好きなのかなぁ。だから理系の頭をしてるんだろうなぁ。