★ 娘に ★

二十歳の誕生日、おめでとう。

君がこの世に生を受けて、20年経ったんだね。早いなぁ。
この日が来るのをお父さんはずっと待ち望んでいたよ。

2年前に顔を見たきり、君はいまどこにいるのか、お父さんは知らないよ。
日本にいるのか、外国で暮らしているのか、
学生をしているのか、もう働いているのか。

今日を迎えるに当たって、君のお母さんの弁護士を通じて、
君に手紙を書こうかと思っていたのだけれど、
優柔不断なお父さんは、それすらできずに今日になってしまった。
だめだね、本当に。

君が受験生だった18歳のとき。
お父さんもお母さんも、別々の道を歩み始めるために必死だった。
一緒になるときより、別々になる時の方が、沢山のエネルギーが必要だった。
それは実感だった。

でも、その煽りを食ったのが他ならない君だった。

君には本当にすまないことをしたと、ずっと思っている。
きっとお父さんは、君には一生頭があがらないと思う。
君に申し訳なかったと一生思い続けるだろう。

一日たりとも君のことは忘れたことがないよ。
これからもきっとそうだと思う。

あれから君とは一度も会ってない。声も聴いてない。
でもそれはお父さんの罪への罰だと思っている。
君がいつか家庭をもち、伴侶が出来て、もしも子供が生まれて、
そして家庭生活でなにか障害にぶつかったときにでも、
お父さんの気持ちをちょっとだけ想像してもらえたらそれだけでいい。
そのときが来るまで、お父さんは遠くから君を思っている。

あなたのお母さんは、生きるのが上手いとは決していえないけれど、
とても誠実で、真面目に生きている人だ。大事にしてほしい。
一人の成人として、お母さんの力になってほしい。

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君が嫌がっていた宗教、クリスチャンには仏壇は必要ないからと、
君のおじいちゃん、おばあちゃんの仏壇を、自ら引き取ろうとしてくれた。
お父さんは、自らを宗教の中においてみたけれど、
結果は君のいうことが正しかった。

神さまは自分の心の中にだけあるべきものだということがよくわかった。
日本の神さまは素晴しい。神さまは言葉を発してはだめだ。
尊い、畏敬すら感じる神さまは、黙して何も語らずがいい。
仏様も然り。これがお父さんの学んだもの。遅かったね。

20歳を迎えたことをお祝いすると共に、20歳なんてまだまだ子供。
30歳でもそう、40歳の不惑なんて、過去の言葉。
一生学んで欲しい。人間としてどう生きたいかを考えてほしい。

お父さんは若い頃、本を殆ど読まなかったのが悔まれる。
本を読んで、自分が実体験できない歴史上の人々や
現代に生きる世界各国の色々な人の考えを知ろう。
そうして逞しく生きている君を、お父さんは想像してやまない。

父親失格だけど、自分の道をやっと歩き出したお父さんより。
 

この記事へのコメント

とおりすがり 2008/08/28 21:28
2008年08月30日 09:33
http://rustique・・・
Papalin
2008年08月30日 09:37
◆◆ http://rustique・・・

とおりすがりさん、ありがとうございました!
(^^♪