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zoom RSS ◆IL DIVO◆ 4: 『楽譜の歴史』 古代と中世の楽譜 【色つき譜線ネウマ譜】

<<   作成日時 : 2013/10/10 06:53   >>

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≪毎日がコンサート本番!≫

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Music Gallery 1.Music Score in ancient times and the Middle Ages - 4.Colored staff neumes
URL : http://papalin.yas.mu/W708/#M104

 
  ◇公開日: 2013年10月05日
  ◇演奏時間: 20秒
  ◇録音年月: 2013年10月
    上のアルファベットの曲目名をクリックして、
    Papalinの音楽室でお聴き下さい。




初期の譜線なしネウマ譜をいくつか見て戴きましたが、12世紀になりますと、これらが改良されていきます。もっと読みやすく、もっと歌いやすく、あるいは必要に迫られて・・・ということでしょう。まずは「色つき譜線ネウマ譜」と呼ばれる楽譜を紹介しましょう。



【9.フランス・タイプの楽譜から キリエのトロープス】

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12世紀に中央フランスで筆写されたものです。ヘ音に赤い線が、ハ音に緑色の線が添えられています。これによって、それぞれの音の音高は明確になりました。ネウマの形はフランス・タイプ、キリエのトロープスが記譜されており、その冒頭の部分の解読譜が添えられています。美しい飾り文字は"T"を示しています。

なぜ、ヘ音とハ音に線が引かれたのでしょう。非常に興味深いのですが、その理由を私は知りません。中世ヨーロッパの音楽の旋法(音階のようなもの)を考えますと、第1旋法(ドリア旋法)の音域の初めの音である二音と、第2旋法(ヒポドリア旋法:すなわちドリア旋法の変格旋法)の音域の初めの音であるイ音でも良かったのではないか、この組み合わせも、ヘ音とハ音の関係と同じように5度の間隔を持っています。そんなことを思うのですが、古人がヘ音とハ音に線を引いたことには、何かしらの理由があったのでしょうね。

しかしながら、このヘ音とハ音で気付くことは、現代の私たちが使用している音部記号であるヘ音記号、ハ音記号を連想しないわけには参りません。この2つの色つきの譜線が、その後に及ぼした影響は、多大なものであったように思います。ちなみに、ヘ音記号、ハ音記号は、バッハの時代(バロック音楽の終焉を告げる時代)までずっと使われて行きます。私たちにもっとも馴染みのあるト音記号は、高音部記号とも呼ばれ、ヴィオール族に代わってヴァイオリン族が台頭し、かつ高音を多用するようになってから登場した音部記号で、歴史は最も浅いのです。

写真の楽譜では見づらいかもしれませんが、このトロープスは高い二音から始まってヘ音まで上りつめます。その場合には、ヘ音を示す赤い線が上に来て、ハ音を示す緑色の線は下に書かれます。一方、音域が下がってきますと、これらの線の位置は逆転します。これも明快なルールで納得できますね。

いずれにしましても、この色つき譜線ネウマの登場は、後の定量譜の登場と同程度の重要な役割を果たした偉大な工夫(イノベーション)だったと思います。

譜例のトロープスとは、中世後期のカトリック教会においてグレゴリオ聖歌の整備と共に広まった、ミサ曲のキリエ等の歌詞に平行または挿入して付加された補足説明的な歌詞を持つ部分を指します。



楽譜は、音楽之友社のISBN4-276-38008-1 C0073を使用しました。



Papalinの多重録音で、お聴き下さい。m(_ _)m



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